今回はフルーツのタルトなどに使う、タルト生地『パート・シュクレ』の作り方を紹介します。
タルト型の焼き型に敷いて焼くのはもちろん、クッキーのように型抜きをして焼いて、その上にクリームやフルーツを載せても可愛らしく仕上がります。
タルトの生地は水分量(卵)が少ないので、砂糖には溶けやすい粉糖を使います。
特にパート・シュクレは砂糖の量が多いので、溶けやすいように卵は全卵を使います。
タルト生地の種類と特長
パート・シュクレ
ビスケットのような甘さと、硬めのサクサク感が特徴のタルト生地です。
バター(脂肪分)よりも糖分の割合が多く、カリッと仕上がります。
カスタードやクレームダマンドなど、クリームを使うタルトに向いています。
パートサブレ
パート・シュクレとは逆で、バター(脂肪分)より糖分の方が割合が多いのが特徴です。
たっぷりと入っているバターによって、サクサクとした軽い食感のタルトに仕上がり、バターの香りもしっかりと味わうことができます。
パートブリゼ
甘みの少ないさっくりとした触感のタルト生地です。
型に敷く生地という意味のタルト生地で、脂肪分と糖分が少ない硬めの生地です。
アパレイユを入れるタルトに向いていて、キッシュやショコラタルトなどに向いています。
(※アパレイユ:混合生地、流動状の生地(たね)のことを言います。牛乳や粉、バター、卵など数種類の材料を混ぜ合わせたものです。)
タルト生地『パート・シュクレ』のレシピ
18cmタルト型 2台分です。
【材料】
- バター:125g
- 粉糖:100g
- 卵:1個
- 薄力粉(ふるっておく):250g
- 塩:ひとつまみ
【ワンポイント】
バターと卵は室温に戻しておきましょう。
【作り方】
- ボウルにバターを入れて、泡立て器でクリーム状になるまで混ぜます。
- ①に塩ひとつまみと粉糖を2~3回に分けて加え、白っぽくなるまで混ぜます。
- ②に割りほぐした卵を2~3回に分けて加え、その都度よく混ぜます。
- ③に薄力粉の1/3程度の量を加えて混ぜてから、残りの薄力粉を加えゴムベラに変えて切るように混ぜます。
- ④の生地を丸く平らになるようにまとめて、ラップに包んで冷蔵庫で30分以上休ませます。(18cmのタルト型で焼く場合は2つに分けておくと、あとで使いやすいです。)
【焼き方】
まずオーブンを180℃に温めておきます。
・18cmタルト型で焼く場合
- 30分以上休ませた生地をのばして、18cmのタルト型にしき、フォークで穴をあけます。
- ①の上にクッキングシートを載せ、その上に重石をのせます。
- 180℃のオーブンで15分焼き、クッキングシートと重石を外してさらに10分~15分焼きます。
・クッキーのように型抜きをする場合
- 30分以上休ませた生地を3mm程度の厚さに伸ばし、クッキー型などで型抜きします。
- フォークで軽く穴をあけたら、180℃のオーブンで10分~15分焼きます。
焼き上がったタルトに、生クリームやカスタード、フルーツなどをのせて完成です。