自家製の梅干しを作るのに、自分で梅を漬けると梅酢が上手く上がってこないことがあります。
そこで、梅酢が上がってこない場合の原因や対処方法を紹介します。
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梅酢とは?その役割について
梅に塩を振って重石をすると、だいたい1週間以内には梅酢が上がってきます。
この梅酢とは、梅から出る液体で梅のエキスがぎゅっと詰まっています。
だいたい6月に漬け始める梅ですが、この時期はジメジメとしてカビが増えてしまう時期でもあります。そんな時期に漬けるため、もちろん漬かる前の梅もカビに注意しなければいけません。
梅を漬ける段階では、梅酢に梅が漬かっていることでカビなどから梅を守ってくれます。
そのため梅が全て漬かるだけの梅酢が出るまでは、梅酢に漬かっていない梅にも梅酢がかかるようにたまに容器を揺らしてあげたりします。
梅酢が上がってこない原因は?
梅の大きさや容器の大きさにもよりますが、小梅の場合であれば2,3日で梅酢が上がりきります。
大きな梅の場合は1週間程度かかることもあります。
1週間以上たっても全ての梅が漬かるほどの梅酢が上がらない場合、以下のような原因が考えられます。
- 塩の分量が違う
- 塩がうまく溶けていない
- 重石の重さが軽い
- 重石が容器に引っかかっている
塩の分量に問題がある場合
梅干しを作る際の塩の分量は20%前後です。梅1キロであれば200グラム前後になります。
もし分量を間違えていた場合は、再度きちんとした分量の塩で漬け直しが必要になります。
あまりに梅酢の量が少ない場合は、間違えている可能性が高いと思われます。
塩がうまく溶けていない場合
容器の底に塩が溜まっている場合は、うまく塩が溶けていません。
容器を軽くゆするなどして塩が溶けるようにしてあげましょう。
塩が溶けていくことで、自然と梅酢もあがってきます。
重石の重さが軽い場合
重石は梅から水分を絞り出し梅酢を出す手助けをしてくれるものです。
重さは梅の重さに対して2倍の重さのものを使うので、1キロの梅を漬けるのであれば2キロの重石が必要になります。
きちんと重石をしていても梅酢が上がらない場合は、少し重石の重さを増やして様子を見てみましょう。
重石が容器に引っかかっている場合
重しが容器などに引っかかってしまいきちんと梅を抑えることができていない場合、せっかくの重石の意味がなくなってしまいます。
梅に対してしっかりと重しが乗っていて梅が押されていることを確認してください。
原因が見当たらない場合
先ほどあげたものに該当しない場合は、奥の手で誘い水として20%の塩水を加えます。
梅の重さに対して1/5程度の量を入れます。梅が1キロであれば200ccの誘い水をいれましょう。
また、市販の梅酢を使うという方法もあります。
梅の上下を入れ替えてみる
梅酢が上がらない場合に梅の上下を入れ替えるという方法もあります。
上の方の梅が上手く漬かっていないようなら、下の梅と上の梅を入れ替えます。
入れ替える際はきちんと消毒した容器を使って入れ替えるようにしましょう。
消毒をしていないとカビの原因になってしまいます。
まとめ
梅酢が上がらない場合、塩の分量が間違っていないか、重石に原因がないかを確認しましょう。塩の分量が間違っていた場合は漬け直しが必要になります。重石が軽い場合は重くしましょう。
原因が見当たらない場合は、誘い水といて塩水を入れたり梅の上下を入れ替えてみることで改善される場合もあります。
また、市販の梅酢を加えてしまうという方法もあります。